コラム

試される大地、神奈川

試される大地と言えば北海道ですよね。北海道を広くPRしイメージアップを図ることを目的に作られたキャッチコピーらしいですが、もっぱら冬季の厳しい自然に人々が試されている北海道にはぴったりなフレーズだと思います。

2015-02-15-1

試されすぎている北海道の図

北海道の思い出

私も昔は仕事でよく行ってたのですが、電車が熊轢いて長時間止まったり、吹き付ける寒波で鉄塔がぶっ倒れて大規模停電に巻き込まれたり、飛行機に乗り遅れて大事なプレゼンに参加できずに社長に呼び出されたり、行くたびに何かしらの事件に巻き込まれて個人的にもだいぶ試されていました。
しかし、人にとっては試される大地でも魚にとっては恵まれた環境なのか、エゾイワナアメマスを始めとして、サクラマスヒメマスカラフトマス、野生を取り戻したレインボートラウトブラウントラウトなんかが、そこら辺で釣れちゃうトラウトの理想郷のようなイメージがあります。

じゃあ神奈川は?

逆に私の地元、神奈川は人間には住みやすい環境ですが、魚にとっては試される大地といえます。釣りが出来る場所はどこもかしこも釣り人に溢れ、あっという間に狩り尽くされてしまい、なかなか大きくなるまで生き残ることができません。特に、資源が限られている河川の上流部では非常に厳しい現状です。天然のヤマメ、イワナなんてものは生半可にはお目にかかることはできません。人が安易に立ち入れる場所はとっくに釣り尽くされていて、漁協の放流によってなんとか生き残っているような印象です。日本一釣れない湖相模湖、日本一釣れないサーフ湘南、日本一釣れない河川相模川、釣るのが困難なフィールドが多いですね。
また、関東には釣り難民なんて言葉があることからもわかるように、釣りをするのに自然以外の何かと戦わなければいけません。立入禁止駐車禁止釣り禁止、やっと見つけた釣り場は先行者だらけで入る隙間もない、地元のおっさんに割り込まれたり嫌味を言われることだってあります。その反動からか、トラウトの管理釣り場の数が非常に多く、休日はどのエリアに行っても釣り人に溢れかえっていますね。中には管理釣り場に行く人を馬鹿にする人もいますが、個人的にはそういった背景があって管理釣り場が流行ったということを知っておいてほしいなと思っています。

環境は良くなってる

魚にとって最も試される河川である「多摩川」は、昔は死の川とまで呼ばれていました。急激に増えた人口と、その生活排水によって汚染が進み、水は濁り泡が立ち上り、鯉や鮒といった汚染に強い魚以外は死に絶えたと言われています。(参考) そんな多摩川ですが、近年は水質がどんどん良くなり、年々鮎の遡上量が増えているようです。水質が改善され魚にとって住み良い環境になったのは喜ばしいことですが、同時に違法放流された水生生物も生き残るようになってしまい、200を超える外来種が生息していると予測され、タマゾン川なんて呼び名ができてしまいました。
魚にとっても釣り人にとっても神奈川県は試される大地です。水質が改善されても外来種が問題になったりと、解決すべき問題は山積みですが、いつの日か大都市の中を流れる河川に沢山の魚が見えるような、港湾から見下ろした海でも海底が透き通るように見えるような、そんな自然と科学の調和した近未来的な環境になるといいですね。いつかそんな日が来るように、自分にできることを少しずつやろうと思う今日このごろなのでした。

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